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ベニヒカゲ・ミヤマモンキチョウ・ミヤマシロチョウ

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ベニヒカゲ

ミヤマモンキチョウ

ミヤマシロチョウ

天然記念物(蝶)・県指定

長野県の天然記念物に指定されている蝶のうち、ベニヒカゲ・ミヤマモンキチョウおよびミヤマシロチョウの3種が、東御市に生息しています。これらの蝶は、いわゆる「高山蝶」と呼ばれるものですが、亜高山帯や山地帯上部でも見られることがあります。
ベニヒカゲの幼虫は、スゲ類を食草として成長し、ミヤマモンキチョウの幼虫は、クロマメノキを、ミヤマシロチョウの幼虫は、メギやヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず)を食樹としています。したがって、ベニヒカゲやミヤマモンキチョウに比べれば、その食樹の分布から考えて、ミヤマシロチョウは、やや標高の低い所に生息するはずです。しかし、実際には山地帯の林の荒廃などが進んだり、スギやカラマツなどの単一樹種の植林地が増加したため、現在では、いずれの蝶もかなり標高の高い所でしか見られなくなってしまいました。
これら3種のうち、ミヤマシロチョウの、近年における急減は深刻で、全国でも見られるのは南アルプスの一部と湯の丸高原だけであり、絶滅寸前となっていて、長野県希少野生動植物保護条例の特別指定種となっています。ミヤマモンキチョウについても森林化の進行やササの繁茂により食樹のクロマメノキが減少していることから個体数を減じています。ベニヒカゲも地球温暖化により、見られるのは標高1,800m以上となり生息域が狭くなっていますが、池の平などではまだたくさん見ることができます。

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署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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