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二ホンカモシカ

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二ホンカモシカ (カモシカ)

特別天然記念物・国指定

最近、市内のあちこちでカモシカの姿をよく見かけるようになりました。これは、昭和30年(1955)に、国の特別天然記念物に指定されてからずっと保護されてきたために、その数が増加してきたことによるものと思われます。近年では、人家周辺まで姿を見せることも多く、農作物を食い荒らしたり、植樹した木の若芽を食べてしまうなどの食害を引き起こして、人間の生活との間に、一部ではさまざまな摩擦も生んでいます。
カモシカは、そのシカという名前からして、シカの仲間(シカ科)と思われがちですが、実際はウシ科に属し、どちらかというとヤギに近い動物と言えます。したがって、シカと異なり雄(おす)にも雌(めす)にも角(つの)があることから、シカのように「角があるのは雄」という区別はできません。普通1年中ほぼ同じ場所に生活し、雄同士・雌同士別々に縄張りをもちます。このため雌が、その年生まれた子を連れている場合以外、単独で見かける場合がほとんどです。眼下腺から出す粘液を枝や岩などにこすりつけ、自分の縄張りの宣言をしていますが、「角とぎ」の意味はまだよくわかっていません。角は一生成長し続けるので、その角の横縞模様(木の年輪のようなもよう)の数を数えるとそのカモシカの年齢が推定できます。近年では二ホンジカの増加により、生息域が狭くなっています。

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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