1. トップページ>
  2. 市民向け情報>
  3. 教育・文化・スポーツ>
  4. 文化財>
  5. 片羽稲荷神社の皀莢

片羽稲荷神社の皀莢

 

img20220621_20382071

片羽稲荷神社の皀莢(かたはいなりじんしゃのさいかち)

天然記念物・市指定

平成9年7月25日指定

片羽稲荷神社の境内にみられる皀莢(以下サイカチと記す)の木は、推定樹齢約350年・樹高約12m・胸高周囲約4.7mという巨木ですが、樹勢は良好で、半球状の美しい樹冠(じゅかん)を形成しています。幹の基部には空洞となっている部分や、コブ状の突起が見られ、基部の太さの正確な測定は難しいのですが、胸高周囲の測定値から推測すると、長野県下で有数の太さのサイカチということになりそうです。平成3年(1991)に環境庁がまとめた「全国巨樹・巨木林調査」のリストからは抜け落ちていますが、これだけの太さのサイカチの木は、日本中にそう多くはないものと思われます。
このサイカチの木は、滋野片羽の稲荷神社の御神木として、氏子や住民により保護されてきたようで、戦前には、この木の下で子供相撲大会が開かれたと伝えられています。
サイカチは、種子の入った30cmくらいのサヤを付けますが、このサヤは、サポニンを含んでいて、石鹸の代用として利用できます。近所の人たちは「サヤを集めて風呂に入ると肌がなめらかになり、体が暖まる」と言って、入浴剤として利用していた時代がありました。また、サヤの中に入っている平らな丸い種子は、薬になるということで、かつては拾っていく人も多かったようですが、現在では、サヤも種子も落ちたままとなっていて、拾っていく人の姿は見かけません。

img20220621_20392613img20220621_20394423

所有者 片羽区

所在地 東御市滋野・片羽3034

  更新日:2023年3月31日

▲このページの先頭へ