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針ノ木沢湧水

 

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針ノ木沢湧水(はりのきざわゆうすい)

天然記念物・市指定

平成2年4月27日指定

この湧水は、県区(あがたく)の東方の針ノ木沢の凹地(くぼち)に湧出するもので、その中央付近には石垣が組まれ、上には厳島社(いつくしましゃ)(通称・弁天様)が祀られています。片羽八幡水(かたははちまんすい)と同様のこの湧水も、明治11年(1878)の明治天皇北陸巡行の際に、ご接待の飲料水として用いられたため、以後「田中御膳水」(たなかごぜんすい)とも呼ばれています。
以前は、付近の家庭や、この湧水近くにある東部実科中等学校(現 東御清翔高等学校)の飲用水として、この清水は利用されていましたが、現在では農業用水としてのみ用いられています。
もともと降水量の少ない上田・小県地方においては、湧水は灌漑(かんがい)用水として重要な役目をもっていました。この湧水も、灌漑区域が祢津旗本領と上田藩領の両方にまたがっていたため、「水論」が何度も繰り返され、幕府評定所(ばくふひょうじょうしょ)の裁許(さいきょ)を経て文久元年(1861)に分水率の決着がつきました。この分水率は現在でも守られていますが、湧水量の減少が見られる昨今では、その十分な水量が確保できるかどうか、少々心配な面もあります。
以前は、毎年5月10日に弁天様のお祭りが行われていましたが、現在では「代かき」(しろかき)が早くなったため、5月2日にお祭りを行い、その際には「大辨財尊天」と染めぬかれた三反幟(さんたんのぼり)が立てられるなどしています。

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所有者 県区

所在地 東御市県182

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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