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八間石

 

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八間石(はちけんいし)

天然記念物・市指定 

平成2年4月27日指定

八間石の名は、石の長さが畳8枚、即ち8間(約15m)もある巨大さに基づいています。
祢津東町の所沢川(しょざわがわ)沿いの水田の畦にありますが、上の田・下の田の2枚にかかわり、土の中に埋った部分がどれ程あるか見当もつきません。
江戸時代中期の寛保2年(1742)8月1日の大洪水は、その年が戌年であったため「戌の満水」とも呼ばれる大水害として知られています。この水害による当地の被害の大部分は、北山(烏帽子岳・三方ケ峰)で発生した山崩れによる土石の押出しによる被災でした。
このときの最も大きな土石流は所沢川上流の三方ケ峰山腹崩壊によるもので、金井を直撃したあと田中・常田・加沢を襲い、確かなところだけでも195人もの死者を出しています。
八間石は、このとき滝の沢集落の下から約500m下流の現在地へ流されてきたものだという伝承があります。この話しは本土石流の流下した跡が今もそのまま雑木林として残る地点からはだいぶ外れており、事実とは考えられません。しかし、烏帽子岳ほか浅間火山群が成長を始めて以来数十万年の間には、千年に一度のことでも、同規模の大土石流が数百回は起きていたということになります。この八間石もそれにより山からここまで運ばれてきたことに相違なく、土石流の破壊力の大きさを物語るものであることには違いありません。災害に対する備えは普段から怠りないようにしたいものです。

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所有者 個人

所在地 東御市祢津・東町347-1

  更新日:2023年3月31日

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