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黒槐の木

 

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黒槐の木(くろえんじゅのき)

天然記念物・市指定

昭和42年12月11日指定

島川原にある諏訪神社の境内に見られるエンジュ(槐)の木(マメ科)は、「黒槐(クロエンジュ)」と呼ばれ、幹まわりがおよそ4.5m、高さは約26mの大木です。このエンジュが、「黒槐(クロエンジュ)」と呼ばれる理由は、はっきりしませんが、信州ではエンジュとよく似たイヌエンジュ(エンジュとは別種)のことを方言で「黒槐(クロエンジュ)」と呼ぶことがあるので、両種を混同した結果かもしれません。(なお、ここで取り上げている木は、数珠状の鞘がついていることなどから、エンジュであって、イヌエンジュではありません)。
環境庁(現環境省)が平成3年(1991)におこなった巨樹・巨木林調査によると、長野県内にはエンジュの大木が7本あることになっていますが、このエンジュはその7本の中に入っていません。おそらくその調査の折には漏れてしまったものと思われますが、このエンジュの幹周りや樹高の値は、その調査で取り上げられた7本のエンジュの幹周りや樹高のデータと比較しても全く遜色がありません。それどころか、幹周りはそのどれよりも大きく、樹高でも2番目に位置しますので、このエンジュは、県下一・二のエンジュの大木ということになります。
樹勢も旺盛で、毎年多くの葉を茂らせています。樹齢は800年と推定されていますが、このエンジュのある神社の社の創建年月が不明ということもあり、正確な樹齢はわかっていません。
エンジュは、もともと日本に分布していたわけではなく、仏教の伝来と同じ頃に中国から日本へ持ち込まれ、庭木や街路樹として栽培されてきたようです(イヌエンジュは日本の在来種です)。樹皮には特有の臭気があり、花と共に薬用に用いられます。また、材は床柱や家具、彫刻などに利用され、つぼみは止血薬や染料として用いられます。

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所有者 諏訪神社

所在地 東御市島川原154

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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