横山西の塚古墳
横山西の塚古墳(よこやまにしのつかこふん)
市史跡
昭和59年3月8日指定
寺坂住宅団地東隅の分譲地内にあるこの古墳は、市内の古墳の中では珍しく、封土がほとんど流出せずに原型を保っており、石室の保存状態も良好です。古墳の北側をかすめるように道路が新設されるため、平成6年(1994)に調査が行われました。調査後、道路側の墳丘に石積みがされましたが、これは墳丘保護のためのもので、古墳本来の姿ではありません。平成7年(1995)にも石室の調査が行われ、移動されていた敷石(しきいし)を復原し、周辺整備も行われました。
調査の結果、直径約16m・高さ約3mの円墳で、周湟(しゅうこう)は確認されませんでした。内部主体は両袖型横穴式石室(りょうそでがたよこあなしきせきしつ)で、南西に向けて開口しています。玄室が長さ約3m・幅約1.8m、羨道が長さ約1.1m・幅約1.4mとやや小型です。
奥壁は高さ約2mで、下に巨石を立て鏡石とし、その上部は平石による小口積みとしています。側壁には大きな石を積み上げ、天井石は大きな平石3枚を架けています。玄室と羨道の境には、石柱を立てて袖石とし、玄門を形づくっています。
遺物は、石室内からやや大きめのガラス小玉1・水晶玉1・鉄製品の破片が、周辺から土師器(はじき)・須恵器(すえき)の破片がわずかに出土しただけでした。
所有者 東御市
所在地 東御市和・寺坂8333-32
文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp
更新日:2023年3月31日