君塚古墳跡

君塚古墳跡（きみづかこふんあと）　

市史跡

昭和52年11月10日指定

上八重原の字君塚に所在し、番屋川左岸の上方、ゆるやかに南南東に傾斜する台地上に立地しています。周辺は畑で、畑の隅の一角に取り残された形で遺されています。
明治12年（1879）の「八重原村村誌」には、「君塚、上八重原組より未の方八丁にありて字とす。蓋石方九尺、高さ一丈、周囲十間、古之某の墳墓ならん。今その伝を失う」とあるように、その時期にはすでに封土を失っていて、石室の天井石（てんじょういし）が露出している状態であったようです。その時点で、直径約6mは後期の円墳としてもあまりに小さく、封土が削り取られて天井石が露出していることから考えて、本来はもっと大きな規模を持っていたと考えられます。
この古墳からは直刀が出土したと伝えられていますが、現在土地所有者が、鉄の塊を出土品として保存されています。
出土遺物などが伝えられていないため詳しくはわかりませんが、古墳時代後期に築かれものと思われます。

所有者　個人

　所在地　東御市八重原大土手106-1

　 更新日：2023年3月31日