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石尊さまの納め刀

 

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石尊さまの納め刀(せきそんさまのおさめかたな)

市有形民俗文化財

昭和59年3月8日指定

祢津東町の大日堂の境内に石尊大権現(せきそんだいごんげん)の拝殿があります。その建物の中に、天明元年(1781)から今日におよぶ間の大小さまざまな木刀が、約150本保存されています。これらは石尊さまの納め刀と呼ばれ貴重な民俗資料です。
石尊さまは、農耕の神様として知られ、その本社は神奈川県伊勢原市の大山の山頂に 鎮座してます。標高900mほどの山ですが、平坦な関東平野にあっては、ひときわ目につく山峰です。そのため、大山峰への雲のかかり方で、明日の天気が予測できると言われて、 雨乞いの山、農耕の峰として信仰されてきました。加えて巧みな講組織による信仰を広め、「大山詣」(おおやまもうで)と呼ばれて江戸時代から大山石尊講は関東一円から信州にまで広められました。
石尊講の多いことは、雨が少なく、難儀をしている所を意味します。東御市でも、祢津東町をはじめ金井・出場・姫子沢・田沢・新張等に大権現が祀られており、この中で、金井・出場は火まつりを行っていますし、東町は今でも代参に大山へ行きます。納め刀は、代参に行く人達が持参し、神前で拝み清めたものを持ち帰るのです。
代参する願いは農耕豊作の雨乞い祈願にあります。代参の旅は寝食を共にしたり、特に若い人達には世間を知る機会ともなりました。さらに、他地方の農産種子・苗を買ったり、見聞を広めるなど、代参の余徳は大きいものがありました。

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所有者 長命寺

所在地 東御市祢津・東町1347

  更新日:2023年3月31日

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