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西宮の歌舞伎舞台

 

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西宮の歌舞伎舞台(にしみやのかぶきぶたい)

長野県有形民俗文化財

昭和57年8月16日指定

祢津健事(たてこと)神社境内にある、「回し」付きのこの舞台は、江戸時代の文化13年(1816)に造られたことが、古文書に記されています。その後、明治2年(1869)に改修されましたが、主屋部分の構造は創建当時の古い部材が残されており、回しのある舞台(回り舞台)で、 セリも田楽も作動し現在も使用可能な舞台としては、現存最古の舞台であると言われています。(近隣の上田市丸子町平井の回り舞台が文化9年(1812)の建造で4年古い。)
前面の桁行(けたゆき)は8間(約14.5m)、奥行の梁間4.5間(約8.1m)、屋根は寄棟造り茅葺き(現在はカラートタンぶき)で、主屋背面の中央部分に4間に1間の下屋が付けられています。内部床面には直径3間(約5.4m)の円形の回し部分があり、この中心の床下に据えられた心棒(しんぼう)に直角に交差した2本の腕木(うでき)を押し回し、回転させる仕組みになっています。
また、舞台の装置を左右に引き分ける「セリ分ケ」や、前後に移動させる「セリ出し」、 床下の奈落(ならく)から舞台上に役者が登場する3カ所の「セリ上ゲ」、さらには、舞台背景をどんでん返しする「田楽返し」などの装置もあり、ダイナミックな演出効果が考えられています。
この舞台は、規模の大きさ・能舞台の遺構がみられること・背面の窓を開けると裏山を背景として用いることができるなど、農村の演劇史上からも貴重なものと言われています。
むかしから、地元では「舞台見るなら西宮へ、芝居見るなら東町へ」と言い伝えられています。現在も、保存会によって舞台の管理が続けられています。

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所有者 西宮区

所在地 東御市祢津2253

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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