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西峰古窯

 

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西峰古窯(にしみねこよう)

市有形文化財・窯跡

平成12年2月25日指定

上八重原集落の西、字西峰の南面する傾斜に築かれた須恵器(すえき)を焼くための登り窯(かま)で、広域 営農団地農道(千曲川ビューライン)の建設工事に伴って平成5年(1993)12月発掘調査されました。
この窯跡は、主軸方向を南南西から北北東にもち、磁北より東に15°振っている半地下式の無段登り窯です。窯の規模は、長さ約5.3m、最大幅約1.65mでこのうち燃焼室は長さ約2.0m、幅1.2m前後、焼成室は長さ約3.3m、幅約1.4~1.65m、奥壁部で約0.9mあります。傾斜度は燃焼室部分では約11°とゆるやかですが、焼成室部分では約26°と急傾斜となっています。燃焼室部分は長さ・幅とも小さいのに対して、焼成室部分は長さ・幅とも大きく設計されているのが特徴です。
窯底部から須恵器の甕(かめ)・壺(つぼ)・坏(つき)の破片が出土しました。甕は器高80㎝に及ぶと思われ、この窯で焼ける最大の製品と考えられます。壺には長頸壺・広口壺があります。最も出土数の多かった坏はナデ調整され、すべて右回りの回転糸切り底で高台を持つものは1点もありません。これらの出土資料から、本窯は平安時代前期の9世紀中ごろに築かれたものと考えられます。
なお、窯跡発掘調査・記録保存の後、破壊される予定でしたが、窯体部分のみを切り取って芸術むら公園内に移築され保存されています。

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所有者 東御市

所在地 東御市八重原1801-1

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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