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杏葉等

 

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杏葉(ぎょうよう)等 (地獄沢古墳出土金属製品)

市有形文化財・考古資料

昭和62年2月18日指定

昭和33年(1958)、日向ガ丘団地西側の通称地獄沢(じごくざわ)で、耕作中に偶然に古墳時代の金属製品がまとまって発見されました。当時の状況から、横穴式石室を持つ古墳が、基底部を除いて破壊され、耕作中に掘り起こされたものと考えられます。古墳の形・大きさ・構造を知ることはできませんが、地名から「地獄沢古墳」と命名されています。
出土遺物は、杏葉4・青銅鏡(せいどうきょう)1・耳環(じかん)3・刀子(とうす)3・鉄鏃(てつぞく)26以上(小片を含めると57片)・ 轡(くつわ)1・雲珠(うず)6片などで、一括して文化財に指定されています。
4点出土した杏葉は、6片の雲珠とセットをなすものと考えられ、ほぼ同じ大きさ・構造・文様です。鉄地銀張りの板に、透かし金具を重ね、鋲で繁打ちして留めています。3点は円内に三つ葉文がありますが、1点は三つ葉文の部分のみを欠いています。
青銅鏡は、直径約4㎝と小型のもので、著しく摩耗しており原形をとどめていません。裏面中央に鈕(ちゅう)があり、そのまわりには鋸歯文(きょしもん)が巡らされています。彷製鏡(ぼうせいきょう・中国鏡を模倣制作した鏡)と考えられ、古墳時代の鏡としては市内唯一のものです。
耳環はいずれも鉄芯青銅張りで、鍍金1・鍍銀2と思われます。鉄鏃・轡はいずれも鉄製で、雲珠は青銅製です。
これらの出土遺物の特徴から、7世紀前半のものと思われます。

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所有者 個人

所在地 東御市海善寺・西原出土 (現在は、海野宿歴史民俗資料館に展示保管)

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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