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木造百体観音像

 

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木造百体観音像(もくぞうひゃくたいかんのんぞう)

市有形文化財・彫刻

昭和62年2月18日指定

この百体観音像は大日堂境内の観音堂の中に安置されています。
坂東33番・秩父34番・西国33番の合わせて100番の札所(巡礼者が参拝の印として札を受けたり、納めたりする霊場)の観音像を一堂に祀り、正面には聖観音を、左方(南側)には主として坂東と西国の観音像、そして、右方(北側)には主として秩父の観音像が並べられています。
一体一体には奉納した寄進者の名前が刻まれていて、江戸時代の末ごろの作ということがわかります。 観音信仰は古代からありますが、坂東・秩父・西国を一体とした百所巡礼が大衆化したのは江戸時代で、人びとのレクリェーション、あるいは地域の人たちの信仰生活と結びついて、多くの人達や多くの地域に広まりました。三霊場の観音像百体を一堂に祀ることによって、巡礼をするかわりに居ながらにして百番霊場巡礼の結願(けちがん)の功徳(くどく)が得られることを信じたのです。
この観音堂のすぐ右手前には、西国札所の33体の石造観音像が刻まれており、また、新張から旧鹿沢に通じる通称「湯の道」にも1町(約110m)ごとに観音像が祀られていることから、この地域が観音信仰の一大中心地であったことが知られます。

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所有者 長命寺

所在地 東御市祢津・東町1347

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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