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拈笑宗英禅師頂相

 

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拈笑宗英禅師頂相(ねんしょうそうえいぜんじちんそう)

市有形文化財・絵画

昭和55年8月30日指定

祢津西宮にある定津院(じょうしんいん)初代の和尚さんは「拈笑宗英」(ねんしょうそうえい)という立派な和尚さんです。この和尚さんの姿を絵にかいた掛軸(頂相という)が、定津院に大切に保存されています。
この絵の上の方にたくさんの文字が書かれています。これを「賛」(さん・絵に書き入れたみじかい文章)といいます。定津院第2代の悦堂という和尚さんが「この師匠の絵は自分で描いたこと、そして賛を師匠に頼んだこと」が書かれ、おわりに「文明七年(1475)三月三日・拈笑宗英書之」とあります。
この頂相は、丈が90㎝・幅29㎝、肖像は線で描かれています。
頂相とは、弟子が独立して一寺をもつとき、ご恩になった師匠の姿を自分で、または絵師に頼んで描いた絵(彫刻の場合もある)のことをいいます。そして、この絵に師匠に賛を書いてもらい、これを掛けてこれからの修行の励みにするのです。
宗英は、応永16年(1409)武蔵の国に生まれ、15才で出家、それから延暦寺(えんりゃくじ・比叡山)・建長寺(けんちょうじ・鎌倉)・最勝院(さいしょういん・静岡)などで修業を積み重ねました。やがて武田氏の招きで恵林院(えりんいん・山梨勝沼町)を開き、次いで宝徳元年(1449)祢津の領主祢津信貞(のぶさだ)の招きによって、西宮に定津院を開きました。文明14年(1482)73歳で亡くなりました。

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所有者 定津院

所在地 東御市祢津・西宮1732

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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