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新屋の十王石像

 

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新屋の十王石像(あらやのじゅうおうせきぞう)

市有形文化財・石造文化財

平成7年5月26日指定

十王というのは、冥土(死後の世界)にいて亡くなった人の罪が、重いか軽いかを決める10人の裁判官のことです。罪の軽重によって、次の世に生まれる所が決まるというのです。えんま大王もいます。
この十王像は、新屋の集落の北方の新しいお堂の中に祀られています。えんま大王の背中に「享保七年(1722)村中」と刻まれていますので、今から約280年前につくられたものです。10人の王のほかに石鏡(いしかがみ)・石秤(いしはかり)など罪の重さを測る道具や、三途の川の辺で死者の着物を奪い、木の枝に掛ける(生前悪いことをした人の枝は下へ下がる)老婆(奪衣婆だつえば)の像も残されており、冥土への手順全体がよく揃っています。
えんま大王の像が2つありますが、新しい方は、昔、安五郎という若者が誤ってえんま大王の首に傷をつけてしまいました。ところが安五郎は、その後恐ろしい罰を受けて大変苦しみましたので、罪滅ぼしに新しいえんま像を奉納したということです。
十王信仰は中国から伝えられたもので、十王の像を生前につくって拝むと、あの世で罪が軽くなり、幸福に過ごせるという信仰です。今でも、死者のお棺の中へ六文銭(印刷した紙)を旅銭として入れたり、初七日・七七忌などの行事を行っている所が多くあります。
昔は、どこの村にも十王像がつくられましたが、このように完全に残されている例は、あまりありません。

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所有者 新屋区

所在地 東御市新屋16-2

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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