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田中の勝軍地蔵

 

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田中の勝軍地蔵(たなかのしょうぐんじぞう)

市有形文化財・石造文化財

平成2年4月27日指定

馬にまたがった武将-兜をかぶり鎧を身につけ、右手に錫杖(しゃくじょう・地蔵さんが持ち歩く杖)、左手に宝珠(ほうじゅ・玉)を持っているいかめしい姿の石像を勝軍地蔵といいます。この珍しい地蔵は、田中の南町にだいじに祀られています。乗った馬は、波をかきわけて前へ泳いでいくように見えます。勝軍地蔵は鎌倉時代から作られ始め、悪事や戦争に勝つ地蔵尊ということで、武士達から信仰されていました。
京都にある有名な「愛宕神社」(あたごじんじゃ)は火災予防の神様としても、全国にその名が知られていますが、この神社に本尊として勝軍地蔵が祀られています。ですから勝軍地蔵は、火事を防いでくれる仏様としても信仰されたことが分かります。
田中の勝軍地蔵の台石の正面には、「寛政五年(1793)十二月吉日田中宿中」と刻まれています。また、武将の背中には、「善光寺地蔵、天明六年(1786)十月日」と刻まれています。これによると、この地蔵は、恐ろしい火事がおきないように、天明6年に作られましたが、なにかの事情で今の立派な台石の上に、寛政5年に田中宿の皆さんで安置したものと思われます。寛政5年は造立から7年後のことです。
乗馬型のこんなに立派な勝軍地蔵は、東御市はもちろん県内にも類がないほど珍しいものです。

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所有者 田中区

所在地 東御市田中

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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