姫子沢の延命地蔵尊
姫子沢の延命地蔵尊(ひめこざわのえんめいじぞうそん)
市石造文化財
昭和2年4月27日指定
優れた彫刻の石の台座を3段積み重ね、その上にやさしいお顔をした地蔵さんが、公民館脇の道ばたに祀られています。姫子沢の人々は、丈夫で長生きをさせてくれる「延命地蔵尊」と呼んでいます。台座から頭の上まで約2.5mの大きな仏様です。
右手に錫杖(しゃくじょう・地蔵さんが持ち歩く杖)、左手に災難を除いてくれる宝珠(ほうじゅ・玉)をだいじそうに載せています。丸い顔、やさしい顔、肩はばのゆったりとしたお姿は、とても親しみを感じさせます。
台座の下部(六角形)の3辺に、次の文字が刻まれています。
これによると、江戸時代の中頃、享保5年(1720)7月6日に石屋文七の手によってつくられました。当時、姫小沢には「念仏講」(ねんぶつこう)があって、その声は谷をわたって城山あたりまでも聞こえたほど盛んだったと伝えられています。この地蔵尊は、その講の人達がお金を出し合ってつくった ものです。東御市には、約100体ほどの地蔵尊が祀られていますが、これは、いかに地蔵信仰が盛んであったかを物語るものです。姫子沢の地蔵尊は、これらの中でも特に大きく、つくった年代も古く、つくり方も優れています。石屋の名前も刻んであり、当市の代表的な地蔵尊と言えましょう。
所有者 姫子沢区
所在地 東御市祢津・姫子沢
文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp
更新日:2023年3月31日