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西町の市神

 

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西町の市神(にしまちのいちがみ)

市有形文化財・石造文化財

昭和62年2月18日指定

市神はそれぞれの地方で「市」が立つ場所に祀られた神で、路傍や村の辻などに、自然石や角柱などで建てられました。
西町の市神は、もとは現在地の西方約500mの字「市神の森」にありましたが、町の繁栄を願って、西町の消防庫脇に移され、その後、現在の西宮公民館の前庭の西側に移転安置されました。
この市神は平石を5段積み、その上に高さ約1m余の石祠(せきし)が祀られています。石祠の屋根は、流造り(ながれづくり)の美しい曲線をもち、正面の軒裏には15本の垂木(たるき)が造り出され、切妻(きりづま)屋根の両端の破風(はふ)も見事です。
石祠の前面の向拝柱(ごはいばしら)の上の虹梁の貫先(ぬきさき)の木鼻には象顔と魚形が彫刻されています。さらに表先には左右一対の高麗犬が備えられ、石室には「市神宮」と線刻された小額が掲げられ、石室の側壁には「耕商」・「繁栄」と隷書体(れいしょたい)で刻まれています。
この市神の制作者は、上伊那郡高遠の三沢伊兵衛(みさわいへえ)という有名な石工で、製作年代は、江戸 時代末期に再建されたものと考えられていますが、いずれにしても、この石祠は造形的にも優れ、また、当時における石造文化の広がりを考える上からも貴重なものと言えます。

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所有者 西宮区

所在地 東御市祢津・西宮2144-1

  更新日:2023年3月31日

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