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田中の石造仁王像

 

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田中の石造仁王像(たなかのせきぞうにおうぞう)

市有形文化財・石造文化財

昭和59年3月8日指定

田中地区天神町の薬師堂境内に、お堂を守護するかのように、東面して一対の石造仁王像が立っています。向かって左側は口を閉じた吽形像(うんぎょうぞう)で、像高187㎝、像幅120㎝、厚さ30㎝の半肉彫で、姿が大きいうえに筋骨たくましく、赤色に塗られていて迫力があります。上半身は裸体、腰部に衣をまとい、金剛杵(こんごうしょ)を右手でふりあげています。裏面に「明和三年丙戌之秋八月吉日 両町建焉」(1766)と陰刻されていて、江戸時代中期の建立です。
向かって右側は口を開いた阿形像(あぎょうぞう)で、像高210㎝、像幅138㎝、厚さ66㎝、筋骨のたくましさは吽形像と同様ですが、こちらの像のほうがやや大きく、顔は勇猛というよりはおどけた表情です。裏面に「寛政八丙辰暦 四月吉日」(1796)と刻まれており、吽形像の30年後に造立されています。この像は以前、境内東方の参道の北に吽形像と相対して建立されていましたが、昭和44年(1969)、仁王堂前へ対となるように移転されました。
この仁王像の建立には、江戸時代に勇名をはせた名力士・雷電為右衛門(らいでんためえもん)にまつわる伝承があります。仁王の阿形像は、明和三年(1766)、雷電の母が強い子の出生を願って願をかけたものであり(雷電は翌年の明和四年生まれ)、吽形像は寛政八年(1796)、雷電が大関に昇進した時、母がその願いがかなったお礼に奉納したものといわれています。

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所有者 田中区

所在地 東御市田中75

署名

文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp

  更新日:2023年3月31日

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