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大日堂

 

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大日堂(だいにちどう)

市有形文化財・建造物

平成6年1月24日指定

大日堂は、もとは現在地の約1㎞西南、字「古大日」にありましたが、天文・永禄年間(1532~1569)に焼失し、『大日堂勧化之帳』によれば江戸時代の延宝7年(1679)に、長命寺別当の小林院勧化沙門清尊(しょうりんいんごんげしゃもんせいそん)の発願によって現在地に建てられたとされています。
正面・側面ともに5間(約9m)のこの大日堂は、上田・小県地方の中でも屈指の大きさをもつお堂です。寺伝によると本尊の大日如来像(だいにちにょらいぞう)は、聖武天皇のころ活躍した行基菩薩(ぎょうぎぼさつ)の作と伝えられ、現在は秘仏になっていますが、昭和初期の文部省の調査によると、「やや破損はみられるが、藤原期(平安時代の中~後期)の制作とみられ、価値が高い」という評価を得ています。
堂内には算額、俳額や絵馬などが奉納されており、寛文10年(1670)・元禄5年(1692)銘の珍しい牛の絵馬は、古さの上からも当地方では注目されるものです。
なお、堂内の側壁の棚上には、多くの小仏像が祀られています。その中の善光寺三尊仏は、武田信玄が信濃善光寺仏を甲府へ遷座(せんざ)する前に、一時祢津村に安置したという伝承を裏付けるものとして注目されています。
この大日堂の祭りは「こけら祭」とも言われ、近郷からの参詣者で賑わいをみせました。境内一帯には、瀬下敬忠(江戸時代の歴史学者)の墓や芭蕉の句碑、力士稲川の碑・狂歌碑をはじめ、善光寺六地蔵尊・観音像・庚申塔(こうしんとう)などの石造文化財なども多く残されています。

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元禄五年銘の絵馬 (元禄五年銘の絵馬)


所有者 長命寺

所在地 東御市祢津・東町1714

  更新日:2023年3月31日

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