海野宿
海野宿(うんのじゅく)
重要伝統的建造物群保存地区(国)
昭和62年4月28日選定
海野宿は北国街道の宿場として寛永2年(1625)に田中宿の合宿として開設されました。北国街道は中山道の追分宿で分かれ、善光寺を経て北陸道と結ぶ街道として、北陸の大名の参勤交代や佐渡の金の輸送路のほか、善光寺参詣の庶民の通行も多く、別名善光寺街道とも呼ばれました。
海野宿は東は鎮守の白鳥神社から西の枡形まで約6町(約753m)あり、延享3年(1746)の「宿屋敷割図」では、中央の水路を挟んで道の両側に93軒の家並が見られます。その宿場の町割りを基本に、宿場時代の厨子(屋根裏部屋)二階建て建物とともに、明治以後の養蚕と蚕種製造業(蚕の卵の生産)の繁栄により昭和初期までに建てられた、瓦葺き二階建てで気抜き櫓を二階屋根の大棟に取り付けた蚕室や卯建を取り付けた家屋、土蔵、物置、長屋門などの建物により伝統的建造物群を構成しています。
また建物の多くは、表側に一・二階とも「海野格子」と呼ばれる格子を貼り、建物の両側に張り出した防火用の壁の「卯建」(うだつ)は、蚕種製造業の装飾的で豪華なものなども見られ、家並みの美しさを構成しています。
(卯建を設けた旅籠屋)
(海野格子)
(出梁造り・だしばりつくり)
所在地 東御市 本海野一帯
文化・スポーツ振興課文化振興係(文化財)
電話:0268-75-2717 | ファクシミリ:0268-63-5431
メール:bunka-sports@city.tomi.nagano.jp
更新日:2023年3月31日